資産を着実に増やす成功法則として、まずは長期投資についてふれたいと思います。
長期投資がどのように資産を増やしていくか、年間投資額60万円（月額5万円）を例にして具体的に見ていきましょう。

長期投資の想定条件

• 年間投資額：60万円（月額5万円）
• 年平均リターン率：7%
• 投資期間：20年

これらの条件のもとで、年間60万円をコツコツと投資し続けた場合の成果を表にしてみます。

年数	年初の総投資額	その年のリターン	年末の総額
1	600,000円	42,000円	642,000円
2	1,242,000円	87,000円	1,329,000円
5	3,307,000円	231,000円	3,538,000円
10	7,497,000円	525,000円	8,022,000円
15	13,162,000円	922,000円	14,084,000円
20	20,346,000円	1,424,000円	21,770,000円

この表を見ると、月額5万円、年間60万円の積立を20年間続けることで、総投資額は1,200万円になりますが、複利の効果によって、最終的な投資の価値は約2,177万円まで成長しています。

この例からわかるのは、長期投資の魅力は「始めること」に加えて「続けること」にあるということです。最初の数年では投資の成長が緩やかに見えるかもしれませんが、時間が経過するにつれて複利の効果が顕著に現れ、資産の増加速度が加速します。

長期投資の成功のカギは、市場の短期的な変動に動じず、定期的な投資を継続することです。

複利の力を最大限に活用し、時間を味方につけることができれば、着実に資産を成長させることが可能です。月額5万円から始めることで、将来の大きな夢へと一歩ずつ近づいていくことができるでしょう。

株価暴落と長期投資

長期投資の力と、株価暴落（ドットコムバブルの崩壊・リーマンショック・コロナショック）時の影響について考えることは、賢明な投資家にとって非常に重要です。
ここでは、長期投資の利点を再確認しつつ、市場の暴落時にどのように対処するかについて考察します。

長期投資の再評価

上述した例で、年間60万円の投資が20年間で約2,177万円に成長する様子を見ました。この計算は、年平均7%のリターンを前提としています。しかし、実際の市場は常に一定の成長を示すわけではありません。

経済危機や株価暴落が発生することもあります。ここで、リーマンショックのような大規模な株価暴落時の影響を考えてみましょう。

株価暴落時の影響

リーマンショックのようなイベントは、短期的には投資ポートフォリオに大きなマイナス影響を及ぼします。株価が大幅に下落すると、ポートフォリオの価値も一時的に減少します。しかし、長期投資の観点からは、これらの暴落は投資戦略における一時的な調整と捉えることができます。

長期投資の強み

投資戦略と心構え

リーマンショックのような株価暴落時には、パニックに陥らず冷静を保つことが重要です。

長期的な投資戦略を立てていれば、こうした市場の変動は成功への道のりにおける一時的なハードルに過ぎません。逆に、市場が下落した時には、質の高い資産をより低価格で購入するチャンスともなり得ます。

長期投資まとめ

長期投資は、市場の短期的な変動に左右されずに、時間をかけて資産を増やす強力な戦略です。リーマンショックのような株価暴落時も、長期的な視点を持ち、冷静な判断を下すことで乗り越えることができます。経済危機は避けられないかもしれませんが、これらの時期を賢く乗り越えることで、長期的な投資成果を最大化することが可能です。投資においては、忍耐と継続が成功への鍵となります。

暴落時には以下の点を念頭に置くと良いでしょう

資産を着実に増やす成功法則①長期投資　最後に

投資は個々のリスク許容度、投資期間、目標によって異なります。
自身に合った戦略を立て、市場の波に乗ることが、長期的に見て成功への道です。

経済的な不確実性の中でも、長期投資は時間を味方につけ、賢明な選択をすることで、将来の安定した成長へと繋がる道を築くことができます。