いま応募が来るのは“従業員ファースト”を感じられる会社
「月給30万円は出せないんですよね…」 「待遇勝負だと、大手にはどうしても勝てない」
採用支援の現場で、こんな声を耳にすることがよくあります。
確かに、給与や福利厚生だけで勝負すると、大手には敵わないこともあります。 でも、最近強く感じているのは、
「給料がすべて」じゃないけど、もちろん「大事」ではある。 そのうえで、“人として大切にされている感覚”が伝わる会社には、応募が来るということです。
この“従業員ファースト”な視点が、今の採用現場でじわじわと効いてきています。
給料は見られている。でも、それだけじゃない
今の求職者は、もちろん給与や待遇をしっかり見ています。 「ちゃんと生活できるか」「この先も安心して働けるか」——それは誰にとっても大事なポイントです。
でもそれと同じくらい、あるいはそれ以上に、こんなことを感じ取ろうとしています:
この会社、自分をちゃんと見てくれる? 大事にされる存在として扱ってくれる?
これは特に、20〜30代の若い世代に顕著ですし、最近ではミドル層からも聞こえてくるようになっています。
従業員ファーストとは?制度だけの話ではありません
「従業員ファースト」というと、
- 社員旅行や誕生日祝い
- 賞与や手当
- おしゃれなオフィスや福利厚生
といった“制度やモノ”を想像するかもしれません。 もちろんそれも立派な取り組みです。
でも、それ以上に伝わるのは、
- 上司や社長が、日常的に声をかけてくれるか
- 社員の意見をちゃんと聞く空気があるか
- 困っている人に自然に手を差し伸べる文化があるか
といった、小さな関わり方の積み重ねだったりします。
求職者は「言葉」より「雰囲気」で判断している
最近は、応募前にSNSや会社HPを見て、
この会社、なんか雰囲気よさそう この人たちとなら働けそう
と“直感的に”判断している人が増えています。
その直感をつくるのは、
- 社員の笑顔や目線
- 写真から感じる空気
- 社長や採用担当のちょっとした言葉づかい
だったりします。
つまり、「大切にしてもらえそう」と思ってもらえるかどうかは、 目に見える表現の中にこそあるということです。
「伝える工夫」が採用の差になる
実際、私が採用支援をしている中で成果が出た企業の社長さんからは、こんな声をよくいただきます。
鎌倉先生が書いてくださった求人原稿、めっちゃ読んでくれているんです! インタビューしてもらったYouTube動画も、求職者がすごく見てくれてるみたいです。
求人原稿や動画を通して、「従業員を大切にしている会社なんだ」という雰囲気が伝わった結果、
「この社長さんの会社で働きたいと思った」
という声が応募者から届くようになったのです。
つまり、従業員ファーストの考え方を“見える形”で発信できたことで、応募につながったというわけです。
たとえ社内に温かい文化があっても、それが伝わらなければ、外からは分かりません。
求人原稿や採用ページでは、こんな表現があると響きやすくなります
- 「社員の声」→ 嬉しかった社内エピソード
- 「1日の流れ」→ 無理のない働き方を伝える
- 「上司や社長の紹介」→ どんな人が上にいるのか
そして何より大切なのが「写真」です。
自然な笑顔、ふとした会話の風景—— その一枚が、“この会社で働いてみたい”と思わせるきっかけになります。
応募が来る会社には、共通する空気がある
今の求職者が求めているのは、
給料もちゃんとしていて、 しかも「大切にされる感覚」がある会社
給与も大事。だけど、「人としての尊重」や「安心感」も欠かせない。
だからこそ、“従業員ファースト”という言葉を、 単なるスローガンではなく、 言葉と表情と雰囲気で、ちゃんと伝えることが大切です。
いま応募が来るのは、 働く人が大事にされていることが「にじみ出ている会社」です。
あなたの会社にも、きっとそれがあるはず。 まずはそれを“見える化”するところから、始めてみませんか?

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