「応募はあるのに、採用につながらない…」 「内定を出しても辞退される…」
そんな採用の悩みを抱えている社長や人事担当の方は多いのではないでしょうか?
その理由、もしかすると「面接の雰囲気」にあるかもしれません。
面接を終えた求職者が、
「ふぅ、緊張した……」 とため息をついて帰っていく。
その瞬間、すでに心は離れているかもしれません。
採用面接は「選ぶ場」ではなく、「口説く場」である。 そして、面接を通じて“ファンになってもらう”ことこそが、採用成功への最短ルートなのです。
なぜ今「ファン化面接®」が必要なのか?
今の求職者は、転職そのものに慎重です。 「条件が悪いわけじゃないけど、今のままでいいかも…」という“動かない層”が増えています。
つまり、採用のハードルは「条件」ではなく、「感情」。
- 面接でどんな印象を受けたか
- この会社で働く自分を想像できたか
- 一緒に働く人の空気感は心地よいか
このような「情緒的な要素」が、採用の意思決定を大きく左右しているのです。
ファン化面接®の第一歩:まずは“緊張をほぐす”
面接の場では、求職者はほぼ確実に緊張しています。
そのまま堅苦しく質問責めにしてしまえば、相手は本来の自分を出すことができず、結果的にミスマッチが生まれます。
そこで大事なのが、面接官の自己紹介(自己開示)です。
「実は私も昔、転職の面接では手汗びっしょりで…」 「今の仕事で楽しいのは〇〇な瞬間です」
そんなふうに、ちょっとした雑談や人間味のある話を交えることで、相手の緊張は一気に緩みます。
面接は“ジャッジの場”ではなく、“信頼を築く場”なのです。
会話を“評価”ではなく“共感”に変える
一般的な面接では、「できること・できないこと」に注目しがちですが、ファン化面接®では違います。
- 相手の強みや個性を見つける
- 小さな成功体験を深掘りして褒める
- 「その力、当社でこう活かせそう」と伝える
こうした“承認のシャワー”を浴びた求職者は、自己肯定感が高まり、
「この会社なら、自分らしく働けるかも」 というポジティブな感情が芽生えます。
これは、いわば“口説かれた状態”です。
面接後には「また会いたい」がゴール
面接を終えたあとに、求職者がこう思っている状態が理想です。
「この会社、いいかも」 「あの面接官と一緒に働きたいな」
つまり、“会社のファンになっている状態”です。
ファンになれば、多少の条件差や通勤距離の不便さも乗り越えてくれます。
これはデータにも表れていますが、「面接満足度が高い会社ほど、内定承諾率が高い」というのは採用の常識になりつつあります。
ファン化戦略を取り入れる面接のポイントまとめ
- 面接冒頭に自己紹介でアイスブレイク
- 雑談を交えて、相手の話しやすさを引き出す
- 強みや経験に対して具体的な承認の言葉を伝える
- 「あなたの良さが活きる職場です」と未来を描かせる
これらはすぐに実践できる、小さな工夫。でも、その効果は絶大です。
“選ばれる会社”になるために、面接はもっと感情的に
これからの採用は、“スペック重視”ではなく“共感重視”。
優秀な人材ほど、条件ではなく「誰と働くか」「どんな空気で働くか」を大事にします。
「面接は口説きの場」 「面接でファンになってもらう」
そんな視点を持つだけで、採用はもっとスムーズに、もっと楽しくなるはずです。
あなたの会社の面接は、ファンを生んでいますか?