「もっと社長らしく」しようとして、逆に遠ざけていませんか?
「社員に夢を語らなきゃ」
「リーダーらしく、強く堂々としていなきゃ」
「背中で語るのが“社長の仕事”だろ?」
そう思ってがんばっている社長の皆さん。
実はその“がんばり”が、Z世代にはちょっとズレて見えているかもしれません。
Z世代が求めているのは、カリスマでもパワーでもありません。
彼らが「この社長、いいな」と思うのは、心理学的に“自己開示ができる人”なんです。
「強さ」よりも「話しやすさ」
Z世代は、生まれた時から不景気、自然災害、パンデミック、戦争、SNS疲労――
言ってみれば、「正解のない時代」に生きてきた世代です。
だからこそ、彼らにとって安心できる大人とは、
「正解を押し付ける人」ではなく、
「一緒に考えてくれる人」なんです。
心理学で読み解く:“信頼される人”の条件
🔹カギは「自己開示」
心理学には「自己開示の法則」という考え方があります。
これは、「自分のことを開示してくれる人ほど、相手に信頼されやすい」というもの。
つまり、完璧に見える人よりも、
- ちょっとした失敗を話せる
- 苦手なことを正直に伝えられる
- プライベートな一面を少しだけ見せられる
そんな“等身大の姿”を見せてくれる人のほうが、信頼されるんです。
「この社長、ちょっと面白いかも」と思われる瞬間
Z世代は“共感感度”が高く、リアルさ・自然さに敏感です。
たとえば…
- 「俺も昔、面接で噛み倒して落ちたことあるよ」
- 「実は最近、息子に怒られたんだよね」
- 「若いころは、マジで仕事できなかった(笑)」
そんな軽いやり取りの中に、“人間としての親近感”が芽生えるんです。
無理に盛らない社長が、結果的にウケる
「理念はしっかり語る。でも、言い切らない」
「指示は出す。でも、理由もちゃんと伝える」
「期待する。でも、プレッシャーだけにはしない」
そんな“ゆるやかな強さ”を持った社長に、Z世代は惹かれます。
盛らない。威張らない。見栄を張らない。
そのままで、ちゃんと信頼されるリーダー像があるのです。
Z世代にウケる社長像:〇〇な人とは?
結論から言うと、〇〇に入るのは――
「自己開示ができる人」
=“自分のことを、ちゃんと話せる人”
です。
それは、弱さを見せることではありません。
「あなたに心を開いているよ」と伝える、信頼のサインなんです。
信頼される社長であるために、大切なこと
会社に“共感される社長”がいるかどうかは、
採用も定着も、チームづくりも大きく左右します。
Z世代にウケるのは、スーツが似合う社長でも、演説がうまい社長でもなく、
「ちょっと話したくなる」「なんか好きになれる」社長です。
あなたは最近、社員にどんな「あなた自身」を話しましたか?