求人票や条件だけで、人はもう動かない
「給与も福利厚生も業界平均より良いのに、なぜ応募が少ない?」
「大手求人サイトI社にも載せてるし、ハローワークにも出してるのに反応がない…」
それ、もしかすると――
“会社の推しポイント”が、伝わっていないのかもしれません。
今の若者は、会社を“推し”として見る時代
Z世代は、会社に「安定」や「出世」より、
共感・空気感・自分ごと感を求めています。
つまり彼らにとって会社は、
「就職先」ではなく、
“好きになれる居場所かどうか”で選ぶ対象。
そして、好きになってもらうには、推しポイント=その会社らしさ・魅力の源をちゃんと表現してあげる必要があります。
採用ページの構成は、“恋に落ちるプロセス”と同じ
Z世代に選ばれる採用ページは、ただ情報を並べるのではなく、
まるで「推しとの出会いストーリー」のように設計するとうまくいきます。
では実際に、どんな構成で“推しポイント”を伝えればいいのでしょうか?
共感を生む!採用ページの構成7ステップ
① ファーストビューは「空気感で惹きつける」
文字より写真。派手よりリアル。
Z世代が採用ページでまず目にするのは、“人の顔”です。
笑顔、話しているときの自然な表情、ちょっと照れたような横顔。
「この人たちと働くのかも」と自分を重ねられるようなビジュアルに、彼らの目は自然と引き寄せられます。
✅ ポイント:Z世代は“瞬間で空気を読む”生き物。最初の3秒で惹きつけられるかどうかがすべてです。
② 「会社の想い」は“語りかける口調”で
社長メッセージや理念紹介は、
理念語録ではなく、“人間としての言葉”で語ること。
例:「この会社をつくったのは、過去の自分が救われなかった経験からでした」
例:「この仕事、正直、最初はしんどいこともある。でも、面白いんです。」
✅ ポイント:推しは、強さより“弱さ”に共感される。
③ 社員インタビューは“等身大”がカギ
- 入社1年目のリアルな戸惑い
- 成長したことで変わった考え方
- この会社で「自分らしくいられる」と思えた瞬間
など、飾らない“心の動き”があるストーリーは、Z世代の心に刺さります。
✅ ポイント:スペックよりストーリー!
④ “会社らしさ”を象徴する言葉・写真を散りばめる
Z世代は、“世界観”があるものに惹かれます。
会社の雰囲気が伝わる「口ぐせ」「日常風景」「価値観の共有」を表現しましょう。
例:「この会社、昼休みにラジオ体操してるの謎にエモい(笑)」
例:「みんなで作った“ありがとうボード”が、社内に飾ってある」
✅ ポイント:日常の“ちょっと変”が、最大の“推しポイント”になる
⑤ 自分が“参加できる未来”を感じさせる
Z世代は、「完成されすぎた世界」には魅力を感じません。
むしろ、ちょっと未完成な会社の方が「自分が入ったら変えられそう」と感じて惹かれます。
- 若手も提案できる文化
- プロジェクトに“余白”がある
- 「一緒に会社を育てたい」という社長のスタンス
などを伝えると、推されやすい。
⑥ 応募ボタンの前に“共感の一押し”を
ページの最後で、もう一度“会社の推しポイント”を優しく言葉で包みます。
例:「もしあなたが、“自分らしく働ける場所”を探しているなら、
私たちの会社は、その一歩になるかもしれません。」
✅ ポイント:採用は営業じゃない。“ラブレター”だと思って書く。
⑦ SNSや動画でも“推し感”を持続させる
採用ページだけで終わらず、InstagramやYouTube、noteなどでも会社の日常や社員の声を発信していくことで、“推し続けてもらえる存在”になります。
✅ ポイント:「推し活」は“継続的な共感”で育つ。
採用ページ=会社の「ファンサイト」である
Z世代にとって、採用ページはただの情報ページではありません。
それは、
「この会社を好きになってもいいのかな?」
「この人たちの一員になれたら、ちょっと誇らしいかも」
――そんな想いが芽生える、“ファンサイト”なんです。
採用ページは、会社の“世界観”を届ける場所
あなたの会社の採用ページは、
応募のための“説明書”になっていませんか?
そのページが、「推したい」と思えるような、
ストーリーと温度と空気感のある場所になっていれば――
Z世代は、きっと静かにこうつぶやきます。
「え、この会社、推せるんだけど。」